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白河以北一山百文 | 肥前出身の今村大臣の「東北で良かった」発言に見る東北蔑視の歴史

東日本大震災の自主避難者を「自己責任」と一蹴したことで話題になった佐賀県出身、自民党選出の今村雅弘大臣があまりにひどい失言によって辞任に追い込まれました

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170425/k10010961161000.html?utm_int=all_side_ranking-access_001www3.nhk.or.jp

東日本大震災の復興に関連して、「まだ東北のほうだったから、よかった」などと、被災者を傷つける発言をした責任を取りたいとして、復興大臣を辞任する意向を固めました。安倍総理大臣は、国会審議などへの影響を最小限に抑えるため、速やかに後任人事の調整を進めるものと見られます。

この発言を受けて自分が感じたのは明治以来続く、西日本出身者による東北蔑視の歴史です。

これについては「白河以北一山百文」という言葉があります。

「白河の関所より北の土地は、一山で百文にしかならない荒れ地ばかり」という侮蔑表現。 戊辰戦争以来、新政府軍を率いる薩長土肥側が東北地方を卑下して用いた。

薩長土肥の「肥」とは「肥前」、つまり現在の佐賀県のことです。つまり、かつて東北を蔑視していた肥前人の子孫である佐賀県出身の大臣が、このような東北地方があたかも日本全体から見て価値の低い地域であるとみなすような発言を行ったことに対して強い怒りを感じる一方で、未だに続く東北地方に対する蔑視のまなざしを感じるわけです。

これに関してはかつてのサントリー社長・会長であった佐治敬三氏の「東北熊襲発言」もそうですが、

佐治敬三 - Wikipedia

東北熊襲発言 - Wikipedia

仙台遷都などアホなことを考えてる人がおるそうやけど、(中略)東北は熊襲の産地。文化的程度も極めて低い。 ― サントリー社長 佐治敬三、JNN報道特集 1988年2月28日

と東北や東北出身者を卑下するような発言を行っているのです。

ちなみに佐治社長は大阪出身、やはり西日本出身なわけです。

東北地方は歴史的に見れば、近畿を中心に栄えた朝廷に対する反逆者である蝦夷の住む土地であり、そして、彼らから辺境であり、蛮族の住む場所として蔑視されていたわけです。

そもそも福島第一原発にしても、あれは東北の電気を作るための発電所ではありません。なぜ東京の電気を作るための発電所を、送電コストを度外視してまで、東北に作ったのでしょうか?

原発は安全なのだから東京湾に作るべきではなかったのですか?

そして、かつて東北を蔑視した肥前(佐賀県)の人間であり、21世紀の現在にこのような発言をするような人格の持ち主を、東北地方の復興の責任を担う復興大臣という立場に任命する現政権の姿勢に、一種の悪意めいた物を感じます

戊辰戦争と東北の格差―「白河以北一山百文」を巡って

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