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廃止が決まった三江線に乗ってみた

宿泊したホテルは外装は少々古びていたが、客室は清潔で快適だった。しかし普段せんべい布団に寝ているとホテルのベットというのは本当に快適に感じる。ネットオークションあたりで中古品が安く売っていないだろうか?でも部屋に入れるのに苦労しそうだ。引越しも面倒になるだろうし。

このホテルの前の道路から直接路線バスで出雲大社に向かうことができる。乗客は自分だけだったが、出雲市駅からは観光客が多く乗ってくる。20分ほどで出雲大社の正面バス停に到着する。

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朝7時台だとさすがに人は少ない。まだ一般の観光客はやっと起き出して朝食をとっている時分だろう。ほとんど人のいない参道を通って本殿に向かう。出雲大社の参拝作法にはほかの神社と異なり、二礼四拍一礼である。一般の神社は二礼二拍一礼である。この神社は縁結びのご利益があるとして若い女性に人気らしい、実際朝早い時間帯にもかかわらず単独、あるいは友人と一緒に縁結びのお守りを買い求める若い女性をよく見かけた。

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出雲市の駅に戻るにはまだ時間が早いので、周りを散策することにする。歩いて15分程度で海岸にたどり着けるようなので、行ってみる。地元のサッカーチームに所属しているらしい少年たちがユニフォームを着たまま海に入ってはしゃいでいた。青春だなあ。

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バスターミナルの横の土産店でアゴ(トビウオ)を使用したかまぼこを購入して食べてみた。美味い。

出雲大社には島根では珍しいスターバックスの店舗がある。店内では中年女性が今度はサンライズ出雲に乗ってみたいといった主旨の話を店員さんにしていた。鉄道趣味も一般的になったなあ。

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ところで今日は江津に宿泊して明日の始発の三江線に乗車する予定だったが、台風12号が接近中で三江線が運休になる恐れがある。それだけならまだしも山陰線まで運休になったら島根の田舎町に閉じ込められてしまうことになる。それだけは避けたかったので予定を変更して、15時台の列車に乗って広島に宿泊することにした。万が一電車が止まったとしても広島ならいくらでも代替手段があると考えたからだ。本日泊まる予定だったスーパーホテルは実は当日の14時までならキャンセル料はかからないのである。実にすばらしい。

出雲市駅に戻る前に一回見てみたいところがある。出雲大社からは少々離れているが一見の価値はあると思う。それは旧大社駅のことだ。年の大社線開業時から存在する駅舎は出雲大社の玄関口にふさわしい荘厳な佇まいだ。構内は廃止後からほとんど手が入っておらず。往時の雰囲気を今に止めている。

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当時のダイヤも掲示されているのでみてみると一時間に一本程度と結構本数も多い。この路線は廃止になった旧国鉄の路線では一番利用客が多かったらしい。 個人的な意見としては電化して特急を直通させるようにしておけば、結構いい感じに運営できたのではなかったと思っている。県外からの観光客の大半が出雲大社を参拝するという現状を考えると、特急やくもやサンライズ出雲を大社駅終点にすれば利便性も向上したのではないかと思っている。もう後の祭であるが。

当初はバスで帰る予定だったが、ちょうどタイミングがあったので一畑電車に乗ることにする。車内は6割方が観光客、そして残りは地元民といった感じだ。この列車は松江しんじ湖温泉行きなので出雲市には途中の川跡で乗り換える。自分の乗っている列車が到着するやいなや3方向の列車が絶妙なタイミングで滑り込む。

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乗り換えてしばらくすると。出雲市駅だ。この駅でしばらく待って快速アクアライナー益田行きに乗り換える。

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1時間ほどで江津駅に到着する。さてここから旅の本題の三江線に乗り換える。三江線の車内はいかにもな人たちばかりで座席が埋まる程度の混雑、先日JR西日本が廃止を発表したばかりなので大混雑と予想したが日曜日では新幹線で東京に帰ることができないためだろうか?ツィッターを確認したら土曜日は結構混雑していたようだ。

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江津駅の次の駅が「江津本町」駅だ。よくネタにされるように「本町」と名のついているにもかかわらず駅前はこの寂しさ

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本当に名前負けしている。

この先も江の川の上流方面に沿って、ダラダラと列車は進んでいる。平均時速は30km以下ではないだろうか。この路線の運営に関してはJR西日本は本当にやる気がないらしく、線路上は雑草まみれになっているところがチラホラあるし、線路沿いは草木は伸び放題になって車体にバチバチ当たるあり様。少しスピードを出したかと思ったらちょっとしたカーブのたびに30km制限がかかる。

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こんな状態でまともにスピードを出せず、列車は3往復しかなく、人口が集中しているのは国道が通る川の対岸である。そりゃみんな車つかうよね。

ノロノロ運転を繰り返しながら、浜原駅に到着する。ここで下り列車と交換する。じつはここから先は1973年に開業した比較的新しい区間だ。なのでいままでとは打って変わり70〜80km近くスピードを出すようになる。線路も若干太くなり、枕木もコンクリートに変わる。

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潮駅では地元民と思しきおばあちゃん2人組が乗り込んできた。

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この区間で特徴的な駅は宇都井駅だ。このえきは両側をトンネルで挟まれた高架駅なのだがエレベーターもエスカレーターも存在しないバリアフリーなんなのそれ的な駅だ。驚くべきことはこの駅で例の80代くらいのおばあちゃん2人組が下車したことだ。この駅の階段の上り下りはきついだろうに。

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次の駅は伊賀和志駅、どこかの俳優の芸名のようだが、「いかわし」と読む、れっきとした難読地名だ。駅前はやはり寂しい。

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そして口羽駅に到着する。先ほどの父子連れは迎えにきた母親と合流して下車していった。子供の社会勉強なのだろうか?ここから先は広島県に入る。浜原行きの対向列車を待ち合わせて、出発する。ここから先は線路が古い のでまたノロノロ運転に戻ることになる。

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あたりも暗くなってきたあたりで三次駅に到着する。3時間40分の旅は長かった。これから芸備線で広島に向かう。記録すべき内容はこれでおしまいだ。

 

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まとめ

  • 三江線は今まで存続してきたのが奇跡に近い路線、地元民にとっての実用性はゼロに近い。
  • 高齢者や学生などの交通弱者にとっては、バスの方がキメ細いサービスができる分、優れているのでは?特に宇津井駅などバリアフリーに配慮されていない駅で高齢者利用があったのは考えさせられた